ワサビの上手な活用

 

最近はチューブ式の練りワサビの方が実際にはおなじみになっているのかもしれませんが、やはり本ワサビ独特の香りは魅力的です。こうしたワサビは高価でもあるので、しっかりいいものを選びたいものです。

 

ワサビの選び方ですが、まずは鮮やかな緑色の物だというのがポイントで、太さは根もとから茎が付いている上の部分まで同じ程度の物を選びましょう。基本的に鮮度が落ちるにつれて、ワサビの緑色が薄くなり、黄色っぽくなっているので、それで判断してください。

 

根茎の表面の凸凹をみるのもポイントです。もともとワサビはゆっくり成長するほど肉質は緻密になって美味しいワサビになります。成長する過程で葉を落としながら伸びるので、葉が付いていた跡(表面の凸凹)を見る、成長が早かったのか遅かったのかが分かるのです。ゆっくり成長した場合は、凸凹の目が詰まっていますから、これで見分けるわけです。

 

実際に手に持った時には、ずっしり重みが感じられるものの方がいいものです。水分がしっかり含まれ、肉質も緻密になります。

 

保存に関してですが、数日で使い切るものを冷蔵庫で保存する場合は、濡らせたキッチンペーパーで包んで、その上から更にラップでまいてから冷蔵庫に入れてください。より長期間保存しなければならない場合は、グラスなどでワサビを立て、そこに水を張ってから冷蔵庫に入れれば、1ヶ月程度は保存できます。ただし、こまめに水を換えてください。